南八甲田登山道問題の纏め。  11月22日

  個人の善意を大切に育てよう。


このホームページは、「旬の花と風景」を通して青森の自然を、特に県外の方々にご紹介するのがその趣意であります。
南八甲田登山道問題では、おおよそこの趣意からかけ離れた無粋な、問題に紙面を割く結果になりました。
この辺で、「刈り払いボランテイア氏への手紙」などに感慨をまとめ区切りに致したいと存じます。ご意見・閲覧下さいましてまことに有り難う御座いました。


刈り払いボランテイア氏への手紙

ホームページでこの問題を取り上げる前に、直接お逢いしてお話をお伺いしたいと思っておりました。あなたを存じ上げている方に希望を伝えておったのですが、それが実現せず今日に至りました。
新聞によれば 「無許可で刈り払いした登山愛好家には、自然公園法違反に当たるとして口頭で厳重注意するとともに、十月三十一日付で行政指導文書を出したことを明らかにした。 」とありました。
一種の告発があり、一連の報道があり、県民の非難がつづいて、行政としても止もういない処置とは言えまことにざんねんでなりません。
あなたは、八甲田の自然と自分の行為についてある強い確信を持っておられることでしょう。 慰めはむしろ迷惑なことでしょうね。
以下は、南八甲田を愛する知人と交信したメールの抄録です。戯言としてご笑覧いただければ幸いです。

ついこの間まで山を歩くときは、鉈と腰鋸を携帯したものでした。
道をふさぐ枝や倒木は、自分で切ってすすんだものでした。
八甲田は、ネマガリダケが多いので、すぐにふさがってしまいますから
木にまとわりつく蔓が目に付けば、そこが藪でもかならず入って行って切ったもの
でした。こうして、山と道と景観は守られてもきたのでしょう。
白神でも西海岸から目屋の奥につづく歴史的な杣道は、廃道に等しいと根深氏が
書いておられました。本物の山の文化が廃れ、登山路刈り払いが似非登山愛好者
によって取り上げられているが現代です。東条英機があそこまでのし上がったのは
軍則に詳しく正論を通したからだそうですが、違法性を訴え、新聞がそれに飛びつく
図式は何処か似通っていますね。善意が通じない、悲しい世の中になったものです。

あそこは、本来車道規格でつくられ、検査のための車も通ったといわれる道なんですね、 40年前は、望甲台、見返し峠もまだ名前のとおり展望がよかったものです。
刈り払いの大部分は、植物遷移がすすんで自然に回帰したところでしょうから、
支障木処理というか、一登山者とそての佳き慣行にしたがったまでで、自然破壊の
心配もほとんどないでしょう


    善意を無にした報道に意義あり。

相殺すればむしろ善行を評価されてよいと思える一市民の行為に、全く配慮を欠いているのは、如何なものであろうか? 事実、発言者の多くが感謝の弁を述べていたのであり、発言する機会を持たなかった参加者の中にも同意する人は多いことと思う。
新聞報道に到っては、その背景を省みることもなく、その違法性の告発にのみ終始したのである。当然の如くそれにつづいたのが一般県民の非難の声であった。
これでは、健全な発想に基づく善意の行為が青森県に育つはずもない。
善意こそが、これからの社会の潤滑油ではないのか。
報道は、
本登山路の特殊性を無視し
登山路補修の慣習を無視し
掛替えのない善意を無にしたのである。

■    南八甲田登山路関連は、次の通り掲載、参照されたい。
南八甲田登山路問題。   :10月31日
読者の声 南八甲田登山路はこれでよいのか  :11月17日現在 18通。
報道された「湿原につづく間道」は新設か  :11月10日
提案 南八甲田登山路をどうするか   :平成13年11月16日
意見交換会に参加して  :11月19日:追記22日

■    この種環境問題に関する地元報道機関の在り方について。
この問題について、環境ジャーナリストの会・会長岡島成行氏にコメントをお願い(11日)しているが、目下(22日)無音である。
岡島成行氏は、読売新聞解説部次長、青森大学大学院教授でもある。