提案 南八甲田登山路をどうするか?

南八甲田登山路問題は、一ボランテイア氏の善意の刈り払いに端を発してはいるが、いま少し冷静に見ると、特定の恣意的情報を、恣意的に掲載した新聞記事によって一種の社会問題にまで発展したように思われる。
記事は、「新聞綱領」に悖る内容であっただけに却って俗受けし、この種問題としては異例と思われる反響をよび、結果的に意見交換会開催に迄およんだ。
関連記事を掲載した三社の思いも掛けぬ怪我の功名というべきか。
意見交換会を明後日に控え、この問題について次の通り六つの提案をし、大方の御批正を請うしだいである。(2001.11.16)


01    報道機関に求めよう

関係機関(青森県、環境省、東北森林管理局)は、今回の一連の報道記事を熟読され、新聞倫理綱領に悖る記事掲載への反省と、今後の客観的自社取材による情報提供を、速やかに上記三社に求めてほしいこと。

02    意見に耳を傾けて

関係機関(青森県、環境省、東北森林管理局)は、一連の報道記事と、このホームページ寄せられた十八通の意見とを比較吟味され、その本意をくみ取られて、それぞれ担当する登山路の管理に反映されたいこと。

03    南八甲田聖域論に

国立公園は、そこを利用することによって人々は自然を理解し、そこで得られた自然への理解を通して、自然を守ろうとする人々の連帯が強められる場であり、またそうあるべきものと思う。一連の登山路問題は、この理念を基本として策定されるべきこと。

04    ボランテイアの刈払い

通称旧道上に開通する区間については、一定の条件の下、経験のあるボランテイアに限って刈り払いを認めること。これは、主要登山路も洗掘がすすみ、通行不可能な箇所が現存すること。刈り払いによって環境破壊の恐れがないことなどの理由による。

05    定期的にヒャリングを

関係機関(青森県、環境省、東北森林管理局)は、最低年一回定期的に、十和田・八甲田国立公園内の諸問題について、県民自由参加のヒャリングを共催すること。
場合によっては、報道機関を招いて現地ヒャリングを開催することが望ましいこと。

06    ホームページに反映

関係機関(青森県、環境省、森林管理局)は、それぞれのホームページにおいて、自然関連のページを更に充実させ、国立公園の情報提供と啓発につとめること。
特に環境省は、「意見交換会」の集約と、その対策について速やかに掲示すること。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上 文責 棟方啓爾


    関  連  情  報  

■    南八甲田登山路関連は、次の通り掲載、参照されたい。
南八甲田登山路問題。   :平成13年10月31日
読者の声 南八甲田登山路はこれでよいのか?  :平成13年11月17日現在 18通。
報道された「湿原につづく間道」は新設か?  :平成13年11月10日

■    この種環境問題に関する地元報道機関の在り方について。
この問題について、環境ジャーナリストの会・会長岡島成行氏にコメントをお願い(11日)しているが、目下(16日)無音である。
岡島成行氏は、読売新聞解説部次長、青森大学大学院教授でもある。